
こちらの記事でdellノートパソコンのHDD→SSDの換装を紹介しその時に取り外したHDDを外付けHDDに使用することをご紹介しましたが、この度、デスクトップパソコンをWindows7からwindows10マシンに買い替えた際に、データーの引っ越しにこの取り外したHDD(500GB)を使用することにしました。
その際、HDDのパーティションで気付きがあったので備忘録として書き留めようと思います。
ハードディスクの状態を調べてみる
まずはノートパソコンから取り外したHDDを外付けHDD用ケースに入れて、デスクトップパソコンに接続してフォーマットしてみます。
次にフォーマットしたハードディスクのプロパティを確認します。フォーマットしたにもかかわらず、110MBの使用領域があります。
ディスクの管理でハードディスクの状態を調べてみました。するとディスクのパーティションが6箇所に区切られていました。
そして区切られたパーティションに「EFIシステムパーティション」と「回復パーティション」というのが存在しています。
「EFIシステムパーティション」とは、パソコンの電源を入れて起動するときに必要なファイルが記憶されている領域で、「回復パーティション」とは、システムに問題が発生した場合にシステムを工場出荷時の設定に復元するために使用する領域です。
この二つのパーディションは、通常コンピューター製造元によって作成されています。今回はDELLのノートパソコンから取り外したHDDなので、DELLが出荷時に作成したものだということがわかりました。
フォーマットできないパーティション
この2つのパーティションは、超重要なファイルのため「ディスクの管理」画面からフォーマットをしようとしてもヘルプオプションしか選択できなく、フォーマット不可な仕様になっています。
「EFIシステムパーティション」と「回復パーティション」を削除する方法
今回、このハードディスクは起動ディスクとしての役割を終え、バックアップ用に使用するので「EFIシステムパーティション」と「回復パーティション」を削除したいと思います。
検索ボックスに「diskpart」と入力し、「管理者として実行(A)」を選択します。
diskpartプロンプト画面が立ち上がったら、「list disk」コマンドを実行します。
ディスクの一覧が表示されるので、削除したい「EFIシステムパーティション」と「回復パーティション」のあるディスクを選択します。
今回は、ディスク6のパーティションを削除するので「select disk 6」と入力します。
ディスクが選択された旨のメッセージが表示されます。(※ディスク番号は絶対に間違わないで下さい)
「list partition」と入力して「システム」と「回復」のパーティションがあることを確認します。
「clean」を入力し、パーティションを削除します。
「DiskPartはディスクを正常にクリーンな状態にしました」とメッセージが表示されます。
もう一度「list partion」を入力すると「このディスクには表示するパーティションがありません。」と表示されます。
次に「ディスクの管理」画面で、「EFI システム パーティション」 「回復パーティション」が削除されていることを確認します。
ディスク6のディスク領域が全て未割り当てとなり、「EFI システム パーティション」 「回復パーティション」は削除されました。
ディスク6は不明~初期化されていませんの状態ですので、ディスク6の箇所で右クリックし「ディスクの初期化」を実行します。
ディスクの初期化後、ディスク6がベーシック~オンラインになったことを確認し、未割り当て領域に新規にパーティションを作成する為に、ディスク6の未割り当ての箇所で右クリックし「新しいシンプルボリューム」を実行します。
ウィザード画面に沿って、新しいシンプルボリュームの作成を実施し、1つのパーティションで新しいボリュームに割り当てられた事を確認します。(画像では、Kドライブにバックアップ用という名称で作成しています)
まとめ
今回、diskpartコマンドでのパーティション削除の方法を書きましたが、入力を間違えたらPCが起動しなくなる恐れもあるので、あまりPCに詳しくない初心者にはおススメしません。
この方法でパーティションを削除する際は、細心の注意を払って行ってください。